サポート
よくある質問
ポンプの使い方について
- 使用する燃料を教えてください?
4サイクルガソリンエンジンには無鉛ガソリン、ディーゼルエンジンには軽油をご使用下さい。
※軽油は地域、季節の条件に適した種類があります。ポンプを使用する地域で入手した軽油をお使いください。
- 空冷ディーゼルをリコイルで始動する際の注意点は?
空冷ディーゼルエンジンをリコイルスターターで始動する際の運転要領です。
- 吸込ホースにはどんなホースを使用すれば良いですか?
吸込ホースは必ずサクションホースをご使用下さい。サニーホース等柔らかいホースは負圧により潰れてしまい使用できません。
大人が踏んで潰れない位の硬質の樹脂ホースを選定してください。
- 吐出ホースはどんなホースを使用すれば良いですか?
吐出ホースはサニーホース、フローホースと呼ばれるホースが適しています。
ポンプの能力に適合したホースを使用してください。(サニーホース・フローホースとは、消防ホースの様に潰れて巻きつける事の出きるホースです。 このホースは吸込側に使用することは出来ません。)
- 吸込ホースを長くしても問題ないですか?
ポンプはなるべく水源の近くに設置し、吸込ホースは必要以上に長くしないでください。
吸上げる事が出来なくなったり、吐出し量が減少する原因になります。
- ホースカップリングはどんなものでも使えますか?
各モデルのネジ規格がありますので、合致してるものであればご使用頂けますが、出来る限り弊社専用の付属品をご使用下さい。
- 吸上げは何メートル迄可能ですか?
ポンプは理論上10m以上の吸い上げは出来ません。
ポンプのモデルにもよりますが吸上げ高さは6~7メートル程ですので、6メートル以内でご使用ください。
- 吐出側にバルブをつけて水量を調節できますか?
吐出側にバルブをつけて水量を調節しても問題ありません。
但し、バルブを完全に締め切る場合、1分以上運転しないでください。ポンプ内の水が高温になりポンプ損傷・火傷の原因になります。
※運転中急激にバルブを閉じるとウオーターハンマー現象によりポンプが損傷する場合がありますので、バルブ操作は緩やかに行って下さい。スルースバルブの使用をお推めします。
- 口径を絞って使用できますか?
吐出側の口径は絞って使用する事が可能です。
吸込側の口径については絞って使用しないでください。吸込側の口径を小さくすると負圧が発生し『キャビテーション』という不具合現象によりポンプを損傷する場合があります。
- 使用できる水の温度範囲は?
0℃以上40℃の範囲で使用して下さい。
これ以上の温度(温泉水等)で使用されると不具合を起こす要因となります。
- 温泉や薬剤には使用できますか?
短期間での故障・劣化の原因になりますのでお勧めできません。
- 海水(塩水)には使用できますか?
海水(塩水)用途向けには、少しでも劣化を抑え長く使えるように延命処置を施したモデルをラインナップしています。製品頁やカタログをご参考下さい。
- エンジンポンプを雨の中で使って大丈夫ですか?
多少の雨であっても、電装部品に水が入ってしまうと故障の原因となりますので、電装部品には直接水が掛からないように使用してください。
- 運転できる気温について?
気温40度やマイナス10度の範囲であれば凡そ使用可能です。これ以上の高温であれば、オーバーヒート、低温であればオーバークールによる点火障害を起こします。
また、寒冷地においては始動しづらい等の事象がある場合があります。(使用可能温度については各エンジンメーカーによる仕様諸元によりますので詳しくはお問合せ下さい。)
- 直接水道につないだり、ポンプを直列につないだりして使う事が出来ますか?
吸込口より加圧された水を吸い込むとポンプが損傷する可能性がありますのでおやめください。
- 燃料満タンで何時間くらい使用できますか?
口径2インチのガソリンエンジンポンプで約2-2.5時間が目安です。(定格運転時)
※使用状況、機種にて異なりますので、弊社ホームページよりお問い合わせください。
- QP-2を使った場合、水平には何メートルぐらい送水できますか?
QP-2の最大揚程は30Mです。これは垂直に(真上に)送水すると、30Mのところで水が出なくなるということです。これを水平にしした場合、あくまでも目安ですが、約10倍の300M位です。繰り返しになりますが、ホース(配管)径、材質、曲管の有無により大きく変わりますので、正確な数値が必要な場合有資格者の水理計算が必要です。
- 機械や車両、船舶に組込み使用する際の注意点はありますか?
弊社では製品を機械や車両、船舶等に組み込みシステムの一部として使用する事は認めておりません。
システムの一部として使用する場合には、其のシステムとポンプとのマッチングテストを行い弊社技術部の承認を得る事が必要となります。承認を得ずにシステムに組み込んだ場合は保証の対象外となりますのでご注意ください。
- ポンプの設置場所が水平ではないのですが問題ないですか?
水平な場所に設置してください。
エンジンポンプを傾斜地に設置すると、エンジンの潤滑油がうまく回らず焼き付きを起こす可能性があります。
- 標高1000メートルの高地で使用する事が出来ますか?
標高が高くなれば空気の密度が薄くなります。空気が薄ければ、エンジンに取り込まれる酸素量が減り充分な燃焼が得られず出力が落ちてしまいます。
ポンプのトラブルについて
- エンジンがかからない (リコイルは引ける)
先ず、チェック項目を点検のうえ、エンジン取扱い説明書に従い運転をしてください。エンジンがかからない場合は、購入店に点検を依頼してください。
(チェック項目)
・燃料は入っていますか?コックが閉になっていませんか?
・エンジンがオイルアラート機能付きの場合、オイル量は十分ですか?
・エンジンのスイッチがオフになっていませんか?
- エンジンがかからない (リコイルが引けない)
ポンプに異物が入っているか、エンジンが焼付けを起こしてい場合がありますので、購入店に点検を依頼してください。
- エンジンは作動するが水が揚がらない
吸込ホース・吐出ホースを外して、吸込口に手を当て、エンジンを始動すると強く手が吸い付きますか?
⇒吸い付かない場合、弱い場合はポンプの故障が考えられます。 購入店に点検を依頼してください。
⇒吸い付く場合はポンプの故障ではありません。 ポンプから水面までの距離が遠い、吸込側の配管からのエアー漏れが考えられます。下記をチェックしてください。(チェック項目)
・水源からのポンプ迄は6mを越えていませんか? 吸込み高さは6~7m程です。 6m以内に近づけてください。
※打ち込み井戸の場合、水源までの深さが逐次変化するので、要注意です。
・吸込ホースはサクションホースを使用していますか?
・ホースカップリングは緩んでいませんか?パッキンは正しく入っていますか?
・吸込ホースが曲がって潰れたり、穴が開いたりしていませんか?
・ストレーナーは水面から出ていませんか?ストレーナーはゴミが絡みついたり、詰まったりしていませんか?
・吐出側のバルブが閉じていませんか?(バルブを取付けている場合、閉じていると排気ができず自吸が出来ません)
・ポンプ内に呼び水は入っていますか?
※呼び水を入れずに運転すると、メカニカルシールが損傷し水漏れ・自吸不良を起こします。
- エンジンとポンプの間から水が漏れている
メカニカルシールの損傷が考えられます。購入店に点検を依頼してください。
ポンプのメンテナンスについて
- インペラーの取り外し方は?
国内向け主要モデルのインペラーはめねじになっており、エンジンのPTOシャフト(おねじ)にネジ込み装着されております。潤滑剤を馴染ませたうえで、エンジンを圧縮の状態にして、時計と反対回りにプラスティクハンマー等を使い、羽根の外 周を根気よく叩きながら回してください。
※205S, T205SLT、単体ポンプなど一部モデルについては取り外し方が異なります。ご注意ください。
- エンジンに入れるオイルは何を使うの?
自動車用エンジンオイルをお使い下さい。一般的なグレードで充分です。
例えば マルチグレード 10W30 でOKです。(寒冷地は別)
- メカニカルシールの交換手順と注意点を教えてください ?
メカニカルシール交換手順の下記動画を参照下さい。
※モデルにより部品構造に違いがありますので、不明点は販売店にお問合せ下さい。
- QP-602/T405SLTのオイルバス部へ入れるオイルはどの種類のオイルを入れたらいいのか?
タービン油(#30)がを入れてください。どうしてもなければエンジンオイルでも代用可能です。
コスモタービンスーパーVG32。容量は320cc。
- 調整ライナーは何枚使うんですか?
調整ライナーとは「インペラーとボリュート室との隙間を調整する」という役割の部品です。(※隙間が空きすぎていたり、また接触するような隙間では性能低下・故障に繋がります)インペラー・ボリュートの摩耗程度やポンプモデルによって、調整する幅が異なりますのでお買い上げ頂いた販売店にご相談下さい。
- 製品の修理は何処に頼めばよいですか?
製品のご購入先にご相談ください。尚、ご購入先がお近くに無く修理が出来ない場合は、
弊社ホームページよりお問合せください。
- 出張修理をお願いすることは出来ますか?
大変申し訳ございません。弊社では出張修理は行っておりません。
製品・部品の購入について
- 部品は何処で購入できますか?
製品のご購入先にお問合せ頂くか、ホームページでご案内している『製品・部品取扱店一覧』に製品の型式、
搭載エンジンを添えてお問合せください。
- 古いポンプの部品が欲しいのですが?
弊社製品の補用修理用部品の供給は、原則として該当製品の
生産打切後7年間です。ただし供給可能な部品もありますので販売店にお問合せ下さい。
- 製品・部品の価格を教えてください
製品・部品の価格はご購入予定の販売店にお問合せください。尚、製品・部品の『メーカー希望の参考小売価格』については、弊社ホームページ内でご参照頂けます。
◆製品:【カタログ】ページの『QP製品メーカー希望の参考小売価格』に記載
◆部品:【部品展開図】ページの各モデルの部品リスト・展開図に記載
- 製品は何処で購入できますか
お近くの農機、建機、及び機械工具の販売店、乃至はJA機械センターにお問合せください。 尚、ご購入先がお近くに無い場合は、ホームページでご案内している『製品・部品取扱店一覧』に掲載の会社にご連絡の上、購入先をご確認ください。
ポンプの基礎知識
- 全揚程とは?
全揚程とは、ポンプから生じる圧力と吸込み側の負圧の合計の事を言い、それを水の高さに示したもの。単位は(m)です。
◆全揚程=実揚程(吸込揚程(m)+吐出揚程(m))+配管損失
・ 吸込揚程:水源の水面からポンプ吸込口までの垂直高さ
・ 吐出揚程:ポンプ吐出口から吐出配管先までの垂直高さ
- ウオーターハンマーとは
◆ウオーターハンマーがどのような場合に起こしやすいか。
1.高所に送水中にポンプを停止させた時。
2.送水中、先端で急に送水を遮断させた時。◆ウオーターハンマーを起こしたらどのような問題が起こるか。
1.ハンマー状の衝撃があり。ポンプの破壊、配管の破壊等発生。
2.衝撃音がポンプ&配管から発生、又異常振動発生◆対策は
1.ポンプを急に止めない。
2.送水中先端で水流をとめるとき、送水をゆっくり閉じる。急に遮断出来るバルブは使用しない。